世界と日本の死因まとめ
世界と日本で主な死因が異なることはご存知の方も多いと思いますが,その病名や要因を全てスラスラと言える人は少ないはず.そんなわけで,ちょっと整理してみました.
まず世界の死因についてですが,
世界で最も多い死因とはのページを参考にすると,2003年時点でのトップ5は
1.感染症(1500万人)
2.心疾患(880万人)
3.ガン(710万人)
4.脳疾患(550万人)
5.事故など(520万人)
となっています.ただし,感染症については細菌やウイルスの種類が様々であり,細かくみると
・肺炎 385万人
・エイズ 282万人
・下痢症 177万人
・結核 160万人
・マラリア 122万人
・はしか 76万人
・百日咳 30万人
・破傷風 29万人
となっているそうです.統計によっては,感染症としてまとめずに細かく病名で分けている場合も多いので,その場合には心疾患が一位ということになりますね.
続いて日本はというと,
1.がん
2.心疾患
3.脳血管疾患
4.肺炎
となっています.感染症は日本では少なく,やはりガンが脅威ですね.ただし4位に肺炎があるので,近年薬剤耐性菌が増えていることを踏まえると感染症も侮れません.
ちなみに,年代別の死因はどうなっているのか厚生労働省のページを参考に調べてみました.各年代別の死因一位を調べると次のようになっています.
・0~5歳:先天奇形,変形及び染色体異常
・5~14歳:不慮の事故
・15~19歳:不慮の事故,自殺
・20~39歳:自殺
・40~89歳:がん
・90~99歳:心疾患
40歳未満の多くは事故または自殺だそうです.良く見れば医療が充実しているからだと言えなくもないですが,自殺が多いのは非常に残念な実態ですね.
5歳未満の子供では不慮の事故も多いのが実態です.その事故の実態を調べると次のようになっていました.
http://sickchild-care.jp/point/5117/
寝ていることの多い0歳児は、吐物や異物などによる窒息がとても多いそうです.乳児期前半では、母乳やミルク、離乳食などが原因になりやすく、何でも口の中に入れたがる乳児期後半になると、小さな物を自分でつまんで口に入れて、気道をつまらせる危険があるそうです.
続いて1歳~4歳では、危険を予知するほどに知能が発達しないまま行動範囲が広がるため、「交通事故」が原因のトップになるそうです.